羊を囲いから召し出す ――――――――――――――聖書の節(回復訳)―――――――――――― 使徒13:14 それから、彼らは安息日に会堂に入って行き、席に着いた。(15節) すると、律法と預言者の書の朗読の後、会堂管理人たちは人を彼らに遣わして言 った、「みなさん、兄弟たち、会衆のために何か勧めの言がありましたら、語っ てください」。(26節)「みなさん、兄弟たち、アブラハムの種族の子たち、あな たがたのうちで神を畏れる人たちよ。この救いの言は、わたしたちに送られたの です」。 ―――――――――――――――務めの言葉――――――――――――――― 安息日に使徒たちが会堂に行った目的は、安息日を守るためではありませんでし た。彼らの目的は、福音を宣べ伝える機会を捕らえることでした。それはちょう ど、主イエスがその務めにおいて行なわれたのと同じようにです。 ヨハネによる福音書第10章で主イエスは、ユダヤ人も異邦人もただ一つの群れを 構成する羊であることを示しています。ヨハネによる福音書第10章16節で主は言 われます、「またわたしには、この囲いのものではない他の羊もいる。わたしは 彼らをも導かなければならない。彼らはわたしの声を聞く。こうして一つの群れ、 一人の牧者となる」。ここの他の羊とは異邦人信者のことです(使11:18)。ヨハネ による福音書第10章16節の囲いはユダヤ教であり、群れは教会です。ユダヤ教の 囲いの外には他の羊、異邦人信者がいますが、彼らは集められて、ユダヤ人信者 たちと共に一つの群れとなるでしょう。すでに指摘したように、この一つの群れ とは教会です。 教会は羊をとどめておく囲いではありません。そうではなく、教会は一つの群れ、 すなわち羊全体です。囲いと群れとは二つのものです。しかし、教会と群れとは 一つのものです。ユダヤ教は、一時的に羊を守るために神によって用いられた囲 いでした。囲いは、冬の期間や悪天候の時に、また夜間に羊を守るために使われ ます。旧約時代は夜の時代でした。主の羊はこの囲いの中に守られていましたが、 それは主イエスが来られて夜が明けるまででした。羊飼いとして、主イエスは羊 を囲いから召し出しました。すなわち、主はユダヤ宗教から彼らを召し出したの です。 ――――――――――――――――祈り――――――――――――――――― 主イエスよ、あなたは、ご自身の羊が教会の中へと集められることをそれほどま でに切望しておられます。わたしがあなたの与えてくださる機会を捕らえて、彼 らに語ることができるように、助けてください。また、彼らが見いだされる場所 にはどこにでも行くという気持ちをわたしに与えてください。アーメン。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 新約聖書の節は、回復訳新約聖書(1996年版)から引用されており、務めの言葉は、 ウイットネス・リー著「ライフスタディ・使徒たちの行動(三)」(1989年版)メッ セージ37から引用されています。いずれも日本福音書房から出版されています。